プルンクザール (Prunksaal)

世界で最も美しい歴史的図書館というと、オーストリア国立図書館のバロック式のプルンクザールは一つである。一方現在の世俗バロック建築の宝玉は Kaiser Karl VI. (1685 — 1740、神聖ローマ帝国皇帝カール6世) によって宮廷図書館として建設された。1723年から3年にかけて、ヨーゼフ・エマニュエル・フィッシャー・フォン・エルラッハ(Joseph Emanuel Fischer von Erlach, 1693 — 1742)が、父の有名な宮廷建築者ヨハン・ベルンハルト(Johann Bernhard Fischer von Erlach, 1665 — 1723)による設計を基に建設したそうです。天井のフレスコ画は、1730年に宮廷画家ダニエル・グラン(Daniel Gran, 1694-1757)に完成された。

プルンクザールは現在の王宮の一角を成すヨーゼフ広場(Josefplatz)の正面に当たり、長さは77.7メートル、幅は14.2メートル、高さは20メートルで、中央の円屋根の部分の高さは29.20メートルになる。エントランス別棟のフレスコは浮世と尚武のテーマを記述しながら、伝背面の別棟のフレスコは天の原と平和についての寓意的な表象を示している。高さが30メートルであるドームの中のフレスコは、宮廷図書館建築主の皇帝のカール6世を神聖視しているだけではなく、図書館の 本普請 建設も記述しているものだ。フレスコには、バロック式の統治プログラムは宮廷学者コンラート・アードルフ・ファン・アルブレヒト(Conrad Adolph von Albrecht, 1682 ― 1751)に 創造された。

さて、中央長円の中心では、オーストリアの帝室宮廷画家と彫刻家のパウル・シュトゥルーデル(Paul Strudel, 1648 — 1708) とその弟ペーター・シュトゥルーデル(Peter Strudel, 1660 — 1714) に 造られた皇帝のカール6世を「ヘルクレス・ムサルム」(“Hercules Musarum“)として記述する人物大のマーブル彫像が立ててあります。また、中央長円で立ててある四つのバロック式の絢爛の地球儀はヴィンチェンツォ・コロネリ(Vincenzo Coronelli, 1650—1718)に造られたものです。つまり、上に述べたもの、シュトゥルーデル兄弟に造られた他のマーブル彫像とナッツ材の書棚を含むプルンクザールは、18世紀らしいバロック式の該博な図書館として知られている。

現在、プルンクザールは1501年から1850年までの20万冊の書籍が保管されている。その中には中央長円にあるプリンツ・オイゲン・フォン・ザヴォイエン公(Prinzen Eugen von Savoyen, 1663 — 1736) が集まってきた15,000冊に及ぶ蔵書も含まれている。つまり、千万冊の本と収集オブジェクト、またはプルンクザール、パピルス博物館、地球儀博物館、エスペラント博物館、並びには八箇所の特設収載を含むオーストリア国立図書館は世界中の最も重要な図書館の1つである。

 

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